Fame At Last |
|
Georgie Fame |
|
1964/ 33SX 1638/ UK/ Columbia/ LP | |
ついに栄光が! なんて自分の名前にひっかけた粋なタイトルをもつ1964年に発表されたセカンドアルバム。ほぼ同じ音楽性をもつ次の“Sweet Things”がソウルが軸になったアルバムだとすると、こちらのほうはややジャズの比重が高い感じでしょうか。 ご存じのとおり、ジョージィには「どんな曲を歌っても決して重くならない」という希有な個性が備わっているわけですが、それはこの初スタジオ作から貫かれています。とにかく印象に残るのは、デビュー盤のライブの勢いそのままに、実に溌剌と演奏していること。[1]のRay Charles(またはTitus Turner)をカバーしたオープニングナンバーから軽快に飛ばしていきます。そして、まるでMarvin Gyeの“Pride And Joy”におけるMartha & The Vandellasのように女性コーラスがハジける[2][3]が続き……、とここまで書いていま気づいたんですが、思い切りカバーしてましたね、この曲。ということは、「[9]をやるなら女性コーラスが必要だろ。んで、せっかく連れてきたんだからついでにほかの曲も録っちゃえ」というノリで、[2][3][8][9]をまとめて録音したのかも。ともあれ、ジョージィと女性コーラスという組み合わせはけっこう珍しいので、記憶にとどめておくべきこのアルバムの特徴といえるでしょう。 もちろんすべての曲が最高なアルバムですが、なかでも個人的なフェバリットナンバーは[5]。ポップでジャジーでスウィートなこの曲には、ジョージィの良いところがすべて詰まっていると思います。【K】 |
No | タイトル | 作曲 | オリジナル/カバー | メモ | Buy |
---|---|---|---|---|---|
1 | Get On The Right Track, Baby | Turner | with Blue Flames | ||
2 | Let The Sunshine In | Randazzo / Barberis / Weinstein | |||
3 | The Monkey Time | Curtis Mayfield | |||
4 | All About My Girl | Jimmy McGriff | with Blue Flames | ||
5 | Point Of No Return | Goffin / King | with Blue Flames | ||
6 | Gimme That Wine | Jon Hendricks | with Blue Flames | ||
7 | Pink Champagne | Liggins | with Blue Flames | ||
8 | Monkeying Around | Bell | |||
9 | Pride and Joy | Whitfield / Gaye / Stevenson | |||
10 | Green Onions | Jones / Cropper / Jackson / Steinberg | with Blue Flames | ||
11 | I Love the Life I Live, I Live the Life I Love | Willie Dixon | with Blue Flames | ||
12 | I'm In The Mood For Love | McHugh / Fields | with Blue Flames |